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注目

エピソード21 細川尚子(東京カレッジ)

 久しぶりの更新になりました。今回は迫田さんのお知り合いで、現在東京大学に設置されている東京カレッジに所属されている細川さんにお越しいただきました。ポッドキャストは spotify で公開しています。ぜひご視聴ください! ~~概要~~ 細川さんは慶應義塾大学を卒業後、アメリカのコロンビア大学、イギリスのLSEを経て、一度企業への就職を経験されたあと、オックスフォード大学で東洋学(oriental studies)の博士号を取得されました。 ご専門は言語政策、とくに現代日本における言語と国家アイデンティティの関係を研究されていいます。博士課程の時には、主に日本における外来語の取り扱いについて研究されていました。現在は多様化する日本社会の方に注目を移され「やさしい日本語プロジェクト」についても研究している。自治体の文章が、日本語ネイティブではない人にも分かりやすいよういわゆる「やさしい日本語」が併記されているのを、みたことがある方もいるかもしれません。 英米だけではなく、フランスでもポスドクを経験された細川さんには、日本の言語と国家の関係について、国際比較の視点で説明していただきました。後半ではポスドク生活の難しさについても語ってもらっています。

エピソード16:賀川恵理香(京都大学)


第16回目のゲストには京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に在籍されている賀川恵理香(かがわ えりか)さんにお越しいただきました。賀川さんは2017年に大阪大学外国語学部外国語学科を卒業後、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科にて、2019年に修士号を取得。現在は京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科で博士課程をされていると伺っております。

ご専門は地域研究で、特に現代パキスタンを対象に、パルダと呼ばれる南アジア地域に広く存在する性別規範についてご研究されているとのことです。

まず初めに、ポッドキャストではなぜ現在の専門に行き着いたのかを伺っています。賀川さんの場合は、なんと高校時代に受けた模試で志望校を書く際に英語と間違ってウルドゥー語を選んでしまってことでウルドゥー語を知ったことがきっかけだったということで、最初から驚くMCたち。

現在の関心に行き着いたのは、学部時代に留学していたパキスタンの大学で、女子寮でともに生活する現地の女子学生が行っていた「パルダ」と呼ばれる、女性を外部の世界から分ける慣習の存在でした。

女性にのみ適用される服装規範などは、つい女性を抑圧しているのではないか、という発想になってしまいがちです。しかし、賀川さんの調査によると、現地の女性たちはパルダを積極的に解釈して実践している側面もあるということです。

お話を伺って、現場にいる人と同じ視線になって研究することの大切さを、改めて感じるに至りました。この「パルダ」がどういった概念なのか、日本的な文脈にいる我々にもわかりやすく解説してくださった賀川さん、どうもありがとうございました。

ポッドキャストはspotifyで公開しています。


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